人気ブログランキング | 話題のタグを見る

"Hot Spice 2013" tae

ツアーが終わりました!
来場してくれたみなさま、本当にありがとう!

この間ブログで、Hot Numberのライナーノート的なもの書くって宣言しておきながら、書いてなかったので、
今回はHot Spice 2013のライナーノート的なのを書いてみました。新しいでしょ。笑
このツアーはうちらにしては珍しく、セットリストがすべての会場一緒だったし、Hot Numberの解説するのには曲の説明だけでは足りないと思ってしまったから。

Hot Number収録曲は★印がついています。長いから気をつけて!

ーーーーーーー

SE-Hey Boy Hey Girl/The Chemical Brothers
まずここ。笑
バンド結成から10代の頃まではずっとオレスカのSEといえばThe specialsの"Little bitch"で、
それがバンドのアイデンティティのひとつだったわけだけど、
20代の頃から、「バンドは進化していくもので(長く続けていくならなおさら)、今の自分たちがベスト!と思うことを表現していこう」というモードに方向が大きく切り替わった。
その頃から白黒の衣装ではなくなったり、SEのあり方もバンドのアイデンティティではなく、その時のバンドの"気分"を表すものになった。
今回の選曲は、「クラブに負けないくらいに踊れるライブ」をテーマにしていたのが理由。
"Hot Number"の製作にもあった「ジャンルは広げるけれど、ダンスミュージックじゃないと意味がない!」という意識にも、ものすごく関係してる。


0.Hot Hot Session
名前は付いてなかったけど、ツアー中、わたしは勝手にこう呼んでいた。笑
特に何のテーマもなく、ツアー前のスタジオで「曲に入る前に、音でしっかりと場をあたためたいよね。」という話になり、
個人的にどうしても今回はTomiのベースからライブがはじまってほしくて、「なんか踊れるやつ弾いて」の無茶ぶりセッションから5分後には完成してた。

1.夜明けのファシズム ★
アルバムの最初の曲でもあって、政治や見えない権力に対してもの申す!気持ちで書いて、サウンドとしても圧倒的に強い曲だったので、
最初の曲はコレしかない!とメンバー全員一致で決定してた。
演奏してたら物足りなくなって途中のサックスのソロを収録曲よりも4倍長くしたのも楽しかったな〜。

2.Tokyo Magical Wonder City ★
前作の"COLOR"を発表してから上京したこと、そこで見た「TOKYO」という街や、同じように夢を追いかけてる同世代の子たちにインスパイアされてできた曲。
moricoがキーボードも担当するようになったことも、実は"Hot Number"の録音が終わってから決まったことで、
今年に入ってからキーボードの練習を始めて、時間もあまりなかったというのに、ツアーではしっかりと演奏していたmoricoを、わたしはメンバーとして本当に誇りに思う。

3.Bouquet
iCasの歪んだ裏打ちと歌から始まって、今日は攻めるぜ〜!な一曲。
アメリカ・オースティンのバンド、CruiserweightのVo.Stellaが英詞を書いてくれて、
「ねぇ、わたしはなんで今、あなたの手じゃなくて花束なんか握ってるわけ!?」っていう詞がお気に入りで、ライブでもずっとやってる曲。

4.それは勝手な理論 ★
Hot Numberで挑戦したホーンセクションが入っていない曲。その代わりにmoricoはキーボードでしょ。。じゃあSAKI、Hayamiは何する?「ダンスでしょ!」というノリでたくさん踊ってくれた。
恋愛中に女の子が男の子に一度は思うことを歌っていて、iCasがコーラスワークをふんだんに取り入れたことで「そうそう!ほんとそう!」みたいなガールズトーク感を演出してたのにプラスして、ライブではダンスの振り付けに更にそれをおもしろおかしく取り入れて盛り上げてくれてたのも素敵。

5.Orion Night Move ★
今回はじめてライブで打ち込みの音源と同期演奏を取り入れて、今までのライブよりも演奏の幅がグンと広がった。
だけど、この曲を同期演奏するのにはツアーの中でも本当に苦戦した。笑
"COLOR"以降のライブではTomiもわたしも「良いグルーヴ」は憧れで、とても大事にしてきたことだったから、この曲には本当に鍛えられたと思う。
この曲の一番素敵なサビ頭のブレイクはライブでやると本当に気持ちいい!

6.アイマイユーミーマイン
前作"COLOR"から、録音してからこの曲は本当にライブで育ってきた。
今回の製作ではジャンルが大きく広がったことが目立つけど、やっぱり自分たちにとってSKAは、特に2TONEはずっとど真ん中にあるもので、
それをライブをやり続ける中で掘り起こしていったら同じ楽曲でも、全然違うグルーヴで演奏できるようになっていた。
アウトロのSAKIのソロもどんどん大人になっていってるのよねぇ。

7.カメレヨン
今回の見所でもある、ステージの暗転からの80'sっぽいセッション、そして曲に入るのと同時にライトがついたら、色違いのサングラスをかけてるメンバーがいる。っていう演出は、今回のセットリストを考える一番最初に思いついていたこと。
だからこの曲をどこに持ってくるかに結構モメた。笑
けど、どこの会場もここで盛り上がってくれて本当に嬉しかった。

8.タイガー&ドラゴン(カヴァー)
カメレヨンで着けたサングラスをどのタイミングで外せばいいのか悩んでいたところに、
Hayamiが「な〜。うち、どうしてもこれやりたくて、考えてんけど、聴いてくれる〜?」とトイレのスッポン(ラバーカップというやつ)を改造した兵器を持ち出して、
タイガー&ドラゴンをミュートプレイで演奏しだした。もう、感動と爆笑。そして採用!
曲頭のトロンボーン・ソロの前に、演出でその流れをちゃんと説明してたHayamiは尊敬ものでした。

9.U
ここで突然ブラスチームSAKIとHayamiがステージから居なくなって、アルバムでも挑戦した"ホーンが居ないオレスカバンド"のライブが始まる。
うちらがもし4人だったら、どんなバンドだろうね。と話し合いながら、女子だけどグルーヴィーで、ちゃんとカッコいいこと。を意識して"WAO!"から"U"をリアレンジ。
iCasのギターソロでは女の子の男に血迷った感じが表現されてて、おもしろくて他の3人もついつい興奮して演奏してた。笑

10.自転車
自転車は6人でやれよ!と言われそうなところをあえて4人でやってみた。笑
堂島さんと作ったこの曲に何度も背中押されてきたから、少し悩んだんだけども。
そういう自分に対しても、ちょっとだけ裏切ってみたかったのでした。

11.(You Better) Believe
この曲は誰の曲!?って思う人多かったと思うけど、実はわたしたちのオリジナルの曲。
数年前にアメリカで映画をとった時のサウンドトラックとして作られた曲で、映画もサウンドトラックも未公開なのだけど、良い曲だし今の自分たちにものすごく合ってる!と思って演奏することになった。
moricoが持ってきたピアノのアイディアがものすごくよかったので、ワンコーラスそのまま歌とピアノでいこう!という話になり、それによって、ライブの流れを良い意味で変えてくれる場面ができた。

12.Tequila(カヴァー)
ここでブラス隊2人が再登場!ホーンのソロ回しのインストでオクトーバーフェストや色んなライブでも鉄板で盛り上げてきた曲。
ライブの会場ごとに2人がどこから出てくるのかわからないので、演奏しながらも毎回ドキドキしてたな〜。

13.ラブ・ラ・ラバーズ ★
え〜、今回のレコーディングで実はTomiはベースを弾いていない曲が数曲あります。
というのも、シンセベースが起用された曲があったからなわけで、彼女が投げ出したとかではもちろんないので安心してね。笑
そう、それでライブでも実際にシンベ弾いたらテンションあがるよね!ってことで、やってくれました。ベースと違って片手が空くので手振りながら演奏したりして、楽しそうでうらやましかったわ。。

14.ブルーバード ★
堂島さんとの共作シリーズの中からやっとの思いで、発表できた曲。
震災後、石巻に行った時にiCasとmoricoが駅前で弾き語りしたこともあって、思い入れがものすごく強くて、
Hot Numberの中でも、今回のライブの中でも、唯一"踊らせない曲"です。

15.A-Ha-Ha!(新曲)
曲前のギタープレイでブルーバードから場面を正反対に変えたiCasのアイディアはほんと、イカしてた。
何度かTwitterで紹介したけど、女の子に一緒に歌ってほしくて作った曲。
「もっとしたい!もっとしたい!もっとしたい!」って曲中で何回叫んでるのかわからないな。笑
早口言葉みたいな歌とドラムも太鼓叩きまくりの上にギターとベースのカッチョいいリフが乗っかって刺激的な一曲。

16.Come on Eileen(カヴァー)
オリジナルのDexys Midnight Runnersのを、Save ferrisがカヴァーしたのをカヴァーした。笑
久しぶりに3rd WaveなSKAを演奏して初心に戻る。みたいな気持ちでした。

17.PAPAYA
ライブでの鉄板。
もうWARPED TOURの時から外せない一曲なので、それはもう盛り上がるしかない。

18.Going Away
ライブの中で何気に一番一体感を感じる曲。
自分たちが思ってた以上にお客さんがめっちゃ歌ってくれてたことに驚いたりして、ライブ後の楽屋でよくその話で盛り上がってた。

19.Walk ★
前作発表からのわたしたちの2年間はこの曲につきる!と言っても過言ではない。ということで、これを最後の曲にしました。
生きていれば色々。見失ってわからなくなって、どうしようもなくって、もう何ーー!ってなる時があるけど、そんなときは、歩く。
何かにぶつかったり、誰かと出会ったり、どこかへたどり着いたり、何かを拾うまで、ただただ歩き続けるという方法があるってこと、
たとえ適当にだって、歩く道はあるということ、それを確信できたのがこの2年間だったと思う。


En-1.キューティーハニー
今回のツアーをやるにあたり、今までのライブよりも、なんていうか、特別に盛り上げれる曲をしたい!という思いから、
そうです。スカパラ先輩が"ルパン三世"なら、うちらは"キューティーハニー"じゃない!?ということで、スカパラ先輩のオマージュをしてみました。うちらなりに。笑
この春の大阪のイベントの時に色々話をさせてもらって、
色んなアイディアを出し合って、作っては壊してを繰り返して、あの素晴らしいエンターテイメントを築き上げていってるというバンドの生き方に、激しく刺激を受けたのがきっかけ。

En-2.ORESKA MUSIC
最後の最後は一緒に歌って踊ってほしかった。
もうそれだけ。
来てくれたみんなの笑顔がどの会場でも溢れていたのが何よりも印象的。


ーーーーーーー

ということで、最後まで読めたかな。笑

ワンマンツアーを終えて、色々考えること、思うことあるけど、
本当に今は感謝の気持ちでいっぱいです。

何よりも感激したのは、デビュー当時からのファンのみんなが来てくれて、終演後によかった!って言ってくれたことは本当に泣きそうだった。
何かを捨てたり拾ったりして、バンドもメンバーそれぞれもどんどん変わってきたし、新しい曲もたくさんできた。
その時に一番いいと思うこと、聞いてほしい音楽をやっていこうと決めたから、あの頃の自分たちでは全然なくなってるけど、
それが進化としてちゃんと伝わったことが嬉しくてしかたない!

今年は結成10周年だから、何かするよーー!

待ってて!
Commented by サカジョー at 2013-05-31 09:41 x
ライブを思い返しながら記事読んでたよー(^w^)
いろんな思いがつまってたんだなーと(涙)
新しく変化していくオレスカバンド♪
『Hot number』をイヤホンで聴いてたらいろんな『oto』が聴こえてくるよ~(^o^)
改めてオレスカバンドを好きになって良かったと実感するライブでした!
ライブ待ち遠しいよ~♪( ´∀`)
Commented by カズ@高知 at 2013-05-31 12:41 x
長文おつかれさまでした。大変だったでしょ(^_^;)
ライブでの楽曲、それぞれに色んな物語があって読んでて楽しかったし感動もした。
ツアーが終わったばかりでアレだけど、すぐに四国にも来てーー!!
Commented by lionh5 at 2013-05-31 20:14
あかん泣けてきた(号泣)
本当にオレスカバンドliveに行ってよかった♪

一回だけでは、物足りないって思う位に楽しかった♪
一緒に全国オレスカバンドlive制覇して回りたい位。
オレスカバンド中毒
みんな大好き好き好き
(///ω///)♪

今回のレポ読んでスッキリしました(o^O^o)

謎な部分が沢山あったし…やっぱりメンバー一人一人→色んな思いが沢山、詰まってたんですね!!

Thank you(^з^)-☆

live必ず行くよ♪
熊本に是非とも…来て下さい。
よろしくーま
⊂(^(工)^)⊃
Commented by 丸刈り at 2013-06-01 12:12 x
taeちゃん、Hot Spice2013のライナーノートをありがとう!
これ、本当に貴重で嬉しい!
今ツアーは名古屋と渋谷に行き、どちらも最前列で大いに楽しめました ♪
メンバーそれぞれの楽器のスキルもアップしていたし
振り付けも真似して踊れたし、楽しすぎてもう1度観たいです!
USTREAMの再放送があると嬉しいなぁ・・・
10周年記念の何か、にも期待してます。
Commented by すぷさん at 2013-06-01 17:28 x
熊本に参加しました!!
マジで進化して毎回サイコーなliveで楽しんでます!!
10周年~なにがあるんだろう!!
楽しみに応援してます(^^)/
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by oreska | 2013-05-31 06:38 | tae | Comments(5)